2009年11月13日

日本サッカーにおけるSocial Responsibility

    
    日本においては、まだまだ野球の人気が根強いと感じる。
    それに付随して、野球選手の社会的地位価値も
    サッカー選手のそれと比べて高い。
    
    一言、歴史が違うと言えば、そうかもしれない。
    しかし、彼らも、スポーツをビジネスとして捉え始め、
    フロントを強化したり、Jリーグのコンセプトを習って、
    地域と密着するための活動や、育成システムの強化を
    行っている。

    プロ野球の再編問題以降、彼らもそこにある問題を
    しっかり可視化して、改革を行ってきている。
    巨人の復活や楽天の成長はまさにそうだろう。

    では、今後、サッカーというスポーツが
    この日本という国の中で、または、県や地域や町の中で、
    どうやって野球のようにpopularityを得ていけば
    いいのか?

    スタジアムやプレーの時期などを改良すればいいかも
    しれないが、
    今ある資源の中でできる一番の解決方法は、
    野球と比べてサッカーが優れている強みを生かしていく
    しかないのだと思う。

    
    第一に、   
    日本全国の36の地域にサッカークラブがあり、
    かつ選手のOff the pitchの時間が多くある。
    つまり、
    より社会や地域と接点できる機会があるということ。    

    第二に、
    世界に開かれているスポーツであるということ。

 
    第三に、
    多様性のある社会をつくろうというミッションを
    持っているということ。
    

    そして、これらの強みを利用して、
    【どのようなメッセージを発信していくか】
    そこが一つのKeyだと思う。

    つまり、メッセージを伝えて共感してもらわないと
    野球との差はなかなかうまらない。
    

    今回、ポートエリザベスで行われた、日本代表選手と
    現地の孤児院の子供とのふれ合いは、
    一つのいい事例かもしれない。
    普段、サッカーに関心のない方にも、
    ある程度活動を好意的に伝えられたかもしれない。


    (現地のサッカー関係者に向けてもPositiveなイメージを
     残せたのは、今後現地でWカップを戦うための諸々の準備
     を行う面でも効果的だったと思う)

    もちろん、JFAのプロジェクトとして、
    国内の子供達に対してもユメセンという社会貢献事業を
    行っており、またアジアの子供達にも社会貢献事業を
    行っている。クラブ単位にしても、実際数多く行っている。

    
    けど、それらの活動を通じて、
    どんなメッセージを、誰に、どのようにデリバリーし、
    しっかりと伝えきるか、まだまだ改善の余地があると思うし、
    もっとできるんだと思う。


    また、それらの活動に【社会革新性】があることも
    一つKeyであるように思える。



    単純にスポーツビジネスの一部の側面を見れば、
    これらの活動は、本業の事業とは関係していない領域で
    行われているように見られるかもしれないが、
    JFA、Jリーグという組織の公益性、
    スポーツビジネスの本質を考えれば、
    これらの活動は事業内活動である。

    
    つまり、本来の事業の範囲で行われるていることだ。
    
    
    もっとわかりやすく言えば、
    トヨタのCSR(例:プリウス)に代表されるように
    自社の事業を通じて社会貢献を行っている。

    でも、重要なのは、
    トヨタは自らそこにイノベーションを起こして、
    社会を変えていっている。 
     
    
    では、日本のサッカーの社会貢献活動に
    イノベーションがあるかといったら、
    まだその域には達していないのだろう。

    
    一つは、選手の意識に問題がやはりある。


    今回、川崎の選手は、比較的他チームと比べて、
    量・質的にも地域貢献活動を行っているにもかかわらず、
    あのような事件が起こってしまった。
    プロフェショナルな選手としての自覚が
    まだまだ足りないことが判明した。 
     
    
    つまり、
    JFA、Jリーグ・クラブといったサッカービジネスの
    主体者が、社会貢献活動を行う環境をそろえてきている
    のだが、選手の意識に社会を革新している気概があるか
    といったら、不十分だと思う。

   
    サッカー選手なんだから、そこまでする必要がない。
    そう思うなら、所詮そこまでだと思う。

 
    選手自らも、自分達の社会的価値を変えようと
    努力しないといけないし、
    JFA・リーグ・クラブにかかわる人も、
    選手ができるようにもっとサポートしないといけない。
    

    たとえば、今回の日本代表選手が、触れ合うだけでなく、
    アフリカにおける歴史、アフリカのサッカーの現状などを
    現地の学校の先生などから学ぶ機会があってもいいと思う。


    そのような企画が、選手自らの声で企画されれば
    なおさら良い。


    学ぶ事で、彼らなりの世界観ができ、
    彼らのセカンドキャリアにも活かせる可能性もあるし、
    それをユメセンやクラブのなどの社会貢献活動を通じて、
    次世代の日本の子供に伝えられると思う。 



    もう一つの理由は、
    真に多様性のある社会を作るミッションを持ちながらも、
    国内の社会的弱者に対して、まだまだ目が向けられて
    いない。


    それは、ブラインドサッカーであり、
    ホームレスサッカーの支援かもしれない。
    
    
    とにかく、未来の社会に向けた今までと違う何か、
    自発的なイノベーションが必要なのである。


    その方向性が間違ってなければ、
    必ず人々は共感してくれると思うし、
    もっとビジネスチャンスもでき、
    選手の社会的地位の向上が図れると思う。
    
    
    そして、最後に、
    これまでの日本のサッカーの成長を振り返れば、
    まだまだ多方面にメッセージを伝えれると思うし、
    今まで以上に社会を変革できる力があると
    自分は信じていますし、行動を起こさないといけない
    気がします。
posted by ワッキー at 17:36| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | サッカービジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。